看護師向けコンセプチュアルスキル診断
概念化スキル(コンセプチュアルスキル)とは 診断実施はこちらから
概念化スキルはハーバード大学のロバート・カッツ博士が1950年代に、経営者や管理者、監督者(以下、管理者)に必要なスキルとして提唱したスキルで
「周囲で起こっている事柄や状況を構造的、概念的に捉え、事柄や問題の本質を見極めるスキル」
のことです。カッツ博士は組織においては職位が高くなればなるほど、高い概念化スキルが必要だとしています。
看護師長においては、日常的な多忙さだけではなく、経営環境の変化から生じる取り組み課題も多く、限られた時間の中で問題が山積しており、師長自身が目の前の課題を解決するのに精いっぱいである中で、看護師長は、部署目標・計画立案・遂行・評価、教育指導、労務管理、患者対応、他部署折衝などの管理業務を行います。
これらの管理業務は、構想、計画、問題解決、意思決定、対人行動などの管理行動の組み合わせで行われており、管理行動がコンセプチュアル(本質的)であるほど、管理業務の質が高くなると考えられます。(図1)

管理行動をコンセプチュアルにするには概念的思考が必要になります。PMstyleでは、概念的思考力を
抽象的/具象的の行き来の適切さ
大局的/分析的の行き来の適切さ
主観的/客観的の行き来の適切さ
直観的/論理的の行き来の適切さ
長期的/短期的の行き来の適切さ
の5つの要素(軸)でとらえています。
そして、これらの合計値が高く、また要素によるばらつきが小さいことが、概念的思考力が高いことだと考えています。
それぞれの要素の意味は表をご覧ください。

看護師向けコンセプチュアルスキル診断内容と結果
本診断は主に看護師長に必要な概念化スキルを計測する診断です。
診断では、上記の5つの思考の適切さを判断するとともに、管理行動がどの程度、コンセプチュアルなものであるかを判定します。
診断結果は、以下のように5つの軸による評価と行動に対する評価が10点満点で出てきます(Webへの表示とメール送信)。
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軸による評価 点数(10点満点)
抽象的/具象的 のバランス 6
主観的/客観的 のバランス 6
直観的/論理的 のバランス 6
大局的/分析的 のバランス 6
長期的/短期的 のバランス 6
行動に対する評価 点数(10点満点)
構想 6
計画 6
問題解決 6
意思決定 6
対人 6
平均 6
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レベル判定と過去の実績
コンセプチュアルスキルのレベル判定は、以下の通りです。参考にしてください。
【高い】平均が7点以上。6点以下の軸がない。
【普通】平均が6点以上。5点以下の軸がない。
【低い】平均が6点未満。
また、過去の実績は以下の通りです。
軸による評価 |
平均点※ |
抽象的/具象的 のバランス |
6.52 |
主観的/客観的 のバランス |
6.06 |
直観的/論理的 のバランス |
4.88 |
大局的/分析的 のバランス |
6.70 |
長期的/短期的 のバランス |
5.74 |
行動に対する評価 |
平均点※ |
構想 |
6.07 |
計画 |
5.77 |
問題解決 |
5.94 |
意思決定 |
5.27 |
対人 |
6.86 |
平均 |
5.98 |
※平均点は、2014年08月31日までのトライアルにて実施された29名の平均です。7点以上の方は、2名でした。
診断の実施
診断は、ログイン画面にて、お名前とメールアドレスを入力し、診断入力画面に進んでください。